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[前置詞 - over]

"over"には多くの用法がありますが、一般的に知られている「〜の上に」以外の主な用法としては、「〜を(物理的に)越えて」、「〜を横断して」、「〜(期間)にわたって」、「〜の一面に」などがあります。 

「〜を越えて」、「〜を横断して」の意味で使われるときには、「〜」の上を人間、物、動物などが移動する動作を表します。「越えて」の場合は基本的に、その人間、物、または動物が「〜」に触れることなく「〜」の上を移動することになります。一方、「横断して」の場合は、その人間、物、または動物が「〜」の表面上を移動することになります。 

例としては、"leap over a wall"(塀を飛び越える)や、"go over a bridge"(橋を渡る)などがあげられます。会話などでよく使われる"come over here""go over there""over"は、単に「こっちへ来てください」や「あそこへ行ってください」という結果だけを表現したい場合には不要ですが、慣用的には"over"が入ることが多いといえます。これは、「"この空間"(つまり、話し手と聞き手の間の空間、または話し手と話し手が指差した地点の間の空間)を通って」という意味を付加することになります。映画「タイタニック」では、ジャック(レオナルド・ディカプリオ)がローズ(ケイト・ウィンスレット)と船の手すりをはさんで向かい合い、"Give me your hands. I'll pull you over."と言うシーンが2回(自殺未遂シーンと沈没直前シーン)ありますが、いずれも、"over the railing"という意味になります。

「〜(期間)にわたって」の用法は、"I stayed there for a period of one year."のような形の場合は簡単ですが、"The obligations are amortized over one year."のような形になると、「債務は、1年以上の期間償還される」のように誤訳する翻訳者が結構います。正しくは、「債務は、1年間にわたって償還される」または「債務の償還期間は1年間である」となります。「債務は、1年以上の期間償還される」の意味を表すためには、"over"の前に"for"が必要になります。 

「〜の一面に」の用法の場合は、"Throw a sheet over the bed."(ベッドにシーツを敷きなさい)のような形で"over"が使われます。映画「ロストワールド」で「悪者」たちがティラノザウルスをアメリカに輸送しようとし、その船からの連絡が突然途絶えて、船が港に激突した際、その原因を調べるためにこの船に乗り込んだ「悪者」のリーダーが部下に"Where is the crew?"と尋ねたシーンで、先に乗り込んでいた部下が"All over the place."(つまりティラノザウルスの餌となってしまった船員たちの残骸がその場所全体、つまりそこらじゅうに転がっている)と答えているのも、この形です。

また、"over"は上述の用法以外に、「もう一度」とか「繰り返して」という意味でもよく使われます。例としては、"We ought to start over."(初めからやり直さなければならない。)や"twenty times over"20回繰り返して)などがあげられます。 

さらに、"over"には、「〜を対象として」という意味もあります。

たとえば、映画「恋愛小説家」では、ユドール氏(ジャック・ニコルソン)が、入院した隣人の犬を無理やり預けられて世話をさせられる羽目になります。やがて隣人が退院し、犬を返すことになりますが、その前日、寂しくなって思わず泣いてしまうシーンが印象的でした。このとき彼が泣きながら言ったセリフは、".....over a dog!"(字幕では「あんな犬っころ!」)でした。この表現を普通の文にすると、"Why am I crying over a dog!"(この俺様が、何で犬一匹のことで泣かなきゃならないんだ)となります。この"over"は、"cry over spilt milk"と同じ、「〜のことで」という意味になります。

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