| [仮定法]
仮定法は、文法書には難しい解説が書いてありますが、仮定法の現在形は"If
you give me 500 yen, I will give you a ride to the station."や"If it rains tomorrow, I will not go to the party."のような単純明快な形(後半部分は普通は未来形になります)ですので、難しいのは仮定法過去と仮定法過去完了の2つだけです。
仮定法過去は、現在の事実と異なる仮定を立て、その仮定の結果としてどのような状況が発生するかを述べる文です。たとえば、"If I were a bird, I would fly to you."は、前半部分が現在の事実と異なる仮定、後半部分がその結果として発生する状況を示しています。 赤色の部分には過去形の動詞(または助動詞)が使われ、青色の部分には、助動詞プラス原形動詞が使われます。
"If I gave up the project now, the company would
go belly up."なら、「今俺がこのプロジェクトをあきらめたら、会社はつぶれてしまう」ということになります。
仮定法過去完了は、過去の事実と異なる仮定を立て、その仮定の結果としてどのような状況が発生していたかを述べる文です。"If I had joined the tour, I would have been stuck on the roof of the bus."なら、「もしあのツアーに参加していたら、バスの屋根の上で立ち往生していただろう」という意味になります。 赤色の部分には過去完了形が使われ、青色の部分には助動詞プラス現在完了形が使われます。"If I had married her back then, I would not have been able to
become a professional baseball player."なら、「あのとき彼女と結婚していたら、プロ野球選手にはなれていなかっただろう」という意味になります。
上述の基本形を頭に入れておいてペーパーバックなどの多読をすると、仮定法表現が出てきたときにとりあえずこれを当てはめて解釈することができます。これを何十回も繰り返しているうちに、見た瞬間に仮定法の文が理解できるようになります。前半と後半が倒置になっているケースも非常に多いですが、基本が理解できていれば(そして慣れてくれば)、問題なく対応できます。
ペーパーバックの多読による仮定法の学習
仮定法の過去と過去完了の学習には、ペーパーバックの多読が効果的です。この場合は、単なる多読ではなく、仮定法を意識しながら読むのがコツです。つまり、"If I had been …"という表現が出てきたら、その瞬間に(文脈も判断材料の一つとして使って)「この文の後半は"I would have been"の形になる」と予想するようにします。ペーパーバックを1冊読むだけで、この作業を百回以上繰り返すことになり、仮定法が次第に体に「しみついて」きます。これはある意味、スポーツの反復練習に似ていると思います。つまり、水泳やテニス、スキーなどは、基本的なフォームをコーチから習っても、それだけでは実際にうまく泳いだり、プレーすることはできません。基本を意識しながら何十回も何百回も繰り返して、少しずつできるようになってきます。
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